公式資料に基づくAI生成の解説用イメージ(公式画像ではありません)。仕組みは概念図。料金はSakana直販APIの公表値(2026/09/12確認)。出典:公式発表 [1] / 公式料金 [2]
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単体の最強から、チームの最適へ。仕事に合うAIを選び、連携させる。
Fugu Max:コスト効率を重視。入力$2/出力$6。コンテキスト長にかかわらず同一単価。
Fugu Ultra v2:複雑な仕事の品質を重視。入力$5/出力$30。272K超の文脈は入力$10/出力$45。
いずれもUSD/100万トークンあたり。キャッシュやツールの料金は本文第4章を参照。
判断は、合格した仕事1件の総費用で。内部処理・再試行・人の修正まで含めて評価する。本図は実測結果や固定された内部構成を示すものではない。
WHAT LANDED
9/11の本発表と、翌朝の提供情報を分ける
公式発表発表日は公式ブログで確認 / OpenRouterの案内は9/12追記として掲載
本発表の主役は、費用対効果を追うMaxと、最高到達点を追うUltra v2。共通するオーケストレーション技術を、異なる目的に向けて最適化したものだ。
Fugu Max と Fugu Ultra v2 を発表
公式ブログは9月11日付。SakanaのOpenAI互換APIで即日提供すると案内している。
9/12追記:OpenRouterからも選べる
調査時点でモデル一覧に両製品の掲載を確認。9月11日の本発表とは別の「利用経路の続報」として扱う。
Fugu自体は今回初めて生まれたわけではない。4月のベータ、6月の一般提供が先行している。今回の新しさは「複数のAIを使う」ことの初披露ではなく、その組み合わせを価格帯と用途に合わせて製品化したことにある。[5][6]
日時の確認範囲
提供されたニュースメモには「本発表 9/11 11:15 JST」「OpenRouter投稿 9/12 05:35 JST」とある。ただし、今回の取得ではX原投稿の表示時刻を独立に再確認できなかったため、分単位の時刻は本号の確定情報に採用していない。OpenRouter掲載の存在と、正確な掲載開始・投稿時刻は別の確認項目である。原投稿へのリンクは出典末尾に掲載。
出典:公式発表 [1] / OpenRouter一覧 [3]
LEARNED ORCHESTRATION
入口は1つ。中で「誰に、どう頼むか」を決める
公式の設計説明従来Fuguの技術報告+現行モデル説明 / 図は仕組みの概念整理
Fuguの調整役も言語モデルだ。仕事を受け取ると、必要に応じて別のモデルへ処理を委任し、検証し、結果を統合する。自分自身の別インスタンスを呼ぶ再帰的な処理も説明されている。利用側には、その協働を1つのモデルAPIとして見せる。[3][6]
概念図。全リクエストが同じ順序・同じ人数で処理されるという意味ではない。
NOT JUST ROUTING単純な振り分けとの違い
「質問を分類して1モデルに渡す」だけでなく、仕事に応じた協働方法まで扱う。複数に同じ質問を投げて、多数決するだけとも異なる。
NOT A FIXED SCRIPT固定の手順との違い
常に「計画役→実装役→レビュー役」と固定するのではなく、どう編成するかを学習する。図中の役割は、人が設定する必須の手順ではない。
6月の技術報告は、大規模な追加学習、進化的手法、強化学習を組み合わせた開発過程を説明している。これは技術的な背景であり、9月版のすべての内部実装や性能を独立に検証した証拠ではない。[4]
TWO OPERATING POINTS
Maxは効率、Ultra v2は品質。名前だけで選ばない
製品の位置づけ用途は試用提案同じタスクでの優劣は、実測するまで未確定
| 観点 | Fugu Max | Fugu Ultra v2 |
|---|---|---|
| 優先する軸 | 価格と性能のバランス | 複雑な多段階タスクの品質 |
| 試す仕事の例 | 小規模な修正、テスト追加、反復的なレビュー | 原因が不明な障害調査、複数箇所にまたがる修正、難しいデータ解釈 |
| 見る指標 | 合格1件あたりの総費用 | 難問の合格率と、人の手直し時間 |
| 避けたい誤解 | 安い単価だから、必ず安く完了する | 上位版だから、すべての仕事で使うべき |
横にスクロールして全列を確認できます。
Maxのモデル群にはNVIDIA Nemotronも含まれる。NVIDIAとの協業説明でも、専門性の異なるモデルを組み合わせる設計が示されている。[7][3]
Ultra v2の「非採用モデル」を正確に読む。
公式は、エージェントプールに Fable 5、Fable 5.1、GPT-6 Astraを含めていないと明記。これは「その3モデルに実行を任せているわけではない」という意味であり、全構成の開示や、あらゆる外部依存の排除を意味しない。[1]
PRICE SHEET
Maxは$2 / $6。長文でも単価が変わらない
公式料金Sakana直販API / USD・100万トークンあたり / 2026/09/12確認
| モデル/文脈条件 | 入力 | 出力 | キャッシュ入力 |
|---|---|---|---|
| Fugu Maxfugu-max-v1.0文脈長によらず同単価 | $2 | $6 | $0.25 |
| Fugu Ultra v2fugu-ultra-v2.0通常価格 | $5 | $30 | $0.50 |
| Fugu Ultra v2コンテキスト > 272K | $10 | $45 | $1.00 |
272K=272,000トークン。横にスクロールして全列を確認できます。
Maxの公式料金欄では、web_search と web_fetch は1呼び出し$0.007。検索を伴う仕事では、トークン料金に加えて確認する。OpenRouter経由では、その経路に表示されるツール料金・課金条件を使い、直販の料金と混ぜない。
SAME BILLABLE USAGE同じ課金量なら
通常入力10万+出力1万トークン、キャッシュ・ツールなしと仮定。
NOT A TASK QUOTEこれは料金計算の例
MaxとUltraが、同じ仕事で同じ量のトークンを使うとは限らない。この差額を、そのまま仕事1件の節約額と読んではいけない。
「Fugu Max」と月額「Maxプラン」は別の名前
モデル名のFugu Maxと、月額$200のMaxプランを混同しない。公式は月額Standard $20、Pro $100、Max $200を案内し、利用枠はStandardに対してProが10倍、Maxが20倍としている。ここで比較しているのは月額プランではなく、APIのトークン単価。月額プランを無制限と解釈しない。
出典:Sakana Console / Pricing [2]。計算例は公表単価に基づく本号の試算で、実リクエストの計測値ではない。
COST PER ACCEPTED TASK
請求されるのは、画面に見える文章だけではない
課金の説明評価指標の提案内部のオーケストレーションで消費したトークンも課金対象
OpenRouterの両モデル説明は、システム内部のオーケストレーショントークンを、通常の入力・出力トークンとして課金すると明記する。「質問が短い」「最終回答が短い」だけでは、費用は推定できない。
したがって、APIの利用明細を記録し、同じ仕事の再試行や失敗分も含めて比較する。最初の1回が安くても、修正を何度も繰り返せば、実務での価値は変わる。
= 全試行の請求額合計 ÷ 合格したタスク数
人のレビュー・修正時間は、別列で記録するとよい。人件費へ換算する場合は、自社の時間単価を明示する。合格が0件なら、上の指標は算出せず、失敗と費用をそのまま残す。
Fugu Maxの料金を試算
直販APIの単価ブラウザ内で計算
式:(通常入力×2+出力×6+キャッシュ入力×0.25)÷1,000,000+ツール回数×0.007。消費量を予測する機能ではありません。表示回答の文字数ではなく、内部処理を含む課金量を入力してください。税・為替・経路固有の手数料等は含めません。
READ THE EVIDENCE
性能値は興味深い。ただし、Sakana自身の測定だ
自社測定掲載値は公式ブログから / 本号では独立再測定をしていない
Ultra v2について、公式は図表の解釈を問うChartographyと、ソフトウェア開発を評価するDeepSWEの数値を示している。まずは「公式がこの比較条件で報告した結果」として読む。
Chartography
Sakana測定DeepSWE
Ultra v2の報告値。上のグラフとは別評価。
Maxについても、公式は6つのベンチマークで好成績を示す。その中のSWEFishはSakanaの内部ベンチマークであり、公開ベンチマーク名のSWE-benchと混同しない。
- 同じ評価条件か。モデルの版、思考量、ツール、制限時間、試行回数が一致しているかを見る。
- どの範囲で強いのか。特定のベンチマークの差を、そのまま自社の全業務へ広げない。
- 再現できるのか。調査した資料からは、Max/Ultra v2の独立した追試結果は確認できなかった。第三者の紹介記事は、追試の代わりにはならない。
出典:公式ベンチマーク説明 [1]。グラフは公表値を再構成。評価条件の確認項目は本号の提案。
ACCESS & INTEGRATION
直販APIとOpenRouter。モデルIDを取り違えない
提供情報直販APIは9/11本発表 / OpenRouter情報は9/12追記
既存のAPIクライアントから試す入口は2つ。契約・請求・利用明細をどこで管理するかを先に決めると、比較結果を追跡しやすい。
① Sakanaの公式API
fugu-max-v1.0fugu-ultra-v2.0公式製品ページ/Consoleから利用手順へ。モデルIDと単価はConsole料金ページで確認。
② OpenRouter 9/12追記
sakana/fugu-maxsakana/fugu-ultra-v2現行一覧は両モデルの1Mコンテキスト、構造化出力、ツール呼び出し、画像・PDF入力などを案内。利用時は選択経路の仕様・制限・料金を再確認する。
「API互換」は「実務の挙動まで同じ」ではない。
モデル名を変えて呼べても、ツール引数、JSONの形、タイムアウト、ストリーミング、利用明細の読み方は別途テストする。API互換性だけを根拠に、本番の切り替えを完了扱いにしない。
PRODUCTION BOUNDARIES
「日本の企業」「オープンモデル」だけで安心しない
公式規約・FAQ導入時の確認項目機密情報を投入する前に、利用条件を確認
API利用規約には、個人情報の入力禁止がある。
健康・金融などの機微情報を送信しないことも明記されている。患者データ、実ユーザーのログ、顧客情報での「まず試す」は避け、公開コード・合成データから始める。[9]
- 学習利用。公式規約は入力・出力の学習利用とオプトアウトを規定する。オプトアウトしても、サービス提供・安全確保等の処理まで停止するわけではない。
- 処理先と保存。プライバシーポリシーは国外への移転の可能性を記載。「国内企業だから国内処理のみ」「オプトアウトだから保存ゼロ」とは言えない。
- 内部モデルの透明性。FAQでは、リクエストごとの詳細な構成・経路は公開していないと説明。構成変更を含めて、業務上必要な開示が得られるか確認する。
- 障害・費用・変更への備え。利用側で許可ツール、試行回数、予算、タイムアウト、監査ログを設計する。モデル更新時は、代表タスクを再実行する。
内部にオープンウェイトモデルを使うことと、Fugu全体を自社環境へ持ち込めることは別。今回確認した公開資料では、Fugu Max/Ultra v2全体を自己ホストするためのウェイト公開は確認できない。利用経路の条件は、採用時にあらためて確認したい。
利用地域と確認の順序
製品ページにはEU/EEAでの未提供表示がある。一方、取得したAPI利用規約ではEEAに加え英国・スイスも提供地域外としている。地域、契約経路、データの扱いは、製品ページの短い説明だけでなく、適用される最新規約で確認する。ここは規約の要点整理であり、個別案件への法的な適合性を保証するものではない。
出典:API利用規約 [9] / プライバシーポリシー [10] / 公式FAQ [8]
ONE REAL TASK
今日は1本。「よさそう」ではなく、合格条件で比べる
本号の試用提案実測結果ではない / 最初の1件は接続・計測の予備試験
初回に選ぶのは、正解をテストで確かめられる小さな修正。たとえば、公開のサンプルアプリで入力の境界値バグを直し、回帰テストを追加する仕事がよい。まだ顧客データも本番権限も必要ない。
- 同じ出発点を用意する同じコミットから別々の作業環境を作る。既存モデルとMaxに、同じ仕様・制約・テストを渡す。他方の回答は見せない。
- 実行条件を固定する外側のツール、権限、制限時間、最大試行回数をそろえ、思考設定は記録する。成功するまで無制限に回さない。
- テストと差分で判定する既存テスト、新しい回帰テスト、型検査等を実行する。テストの削除や期待値の不正な変更を合格にしない。
- 費用と人の時間を残す失敗・再試行も含む請求額、完了時間、修正時間を記録。Ultraは難問の追加比較候補にし、全モデルの同条件比較と段階実行を混同しない。
コーディング用の比較依頼文
以下は公開コードまたは合成データだけで構成した検証用タスクです。 対象リポジトリ/コミット:[記入] 修正したい問題と再現手順:[記入] 期待する動作・受入条件:[記入] 実行してよい検証コマンド:[記入] 実行時間上限・試行回数上限:[記入] 必要最小限の修正と回帰テストを作成してください。 既存テストの削除・無効化、期待値の都合のよい変更は禁止です。 秘密情報・個人情報・実利用者のログを読み込まず、本番へ接続しないでください。 依存関係の大幅更新やスコープ外の変更が必要なら、実行せず報告してください。 最後に、変更ファイル、修正理由、実行したコマンドと結果、 未実施の検証、未解決事項を分けて示してください。 実行していないテストを、成功したと記載しないでください。
| 識別 | 品質 | 費用・時間 |
|---|---|---|
| タスクID、コミット、モデルID、実施日、設定、試行番号 | 合否、失敗理由、テスト結果、レビュー指摘 | 全試行の請求額、完了秒数、人の修正分数 |
1件で得られるのは、接続できるか、計測できるかという初期判断まで。継続採用を検討するなら、用途の異なる10〜20件程度の代表タスクへ広げ、複数回の実行でばらつきを見る。これは評価設計の出発点であり、統計的な十分性を保証する件数ではない。
THE TAKEAWAY
「どのAIが最強か」だけでなく、
「どの組み合わせなら、この仕事が終わるか」。
Fugu Max / Ultra v2は、その問いを試す選択肢。最終判断は、合格率と総費用で。