公式が説明する移行方法
旧設定がnone/minimalならlowから比較。それ以外は既存の実効effortを維持する。APIのAstraはnone非対応で、UltraはこのAPI設定一覧に含まれない。
OPENAI × GPT-6 ASTRA / DAY 2
9/5朝、Plus・BusinessへのWork/Codex展開をOpenAIの担当者とCEOが宣言。次に決めるのは、どの画面で、どこまでの仕事を任せ、どう確かめるか。Xの原投稿と公式資料を照合し、使い始めるための9章に組み直した。
1枚ボード・クリックで拡大THE MORNING UPDATE
新しい動き|X原投稿を確認・JSTに統一
9/4号の前提だった段階提供に、朝の続報が入った。PlusとBusinessにもWork/Codexを展開したとOpenAIの担当者・CEOが投稿。使い方を考える段階へ進んだ。
Pro・Enterprise・Business PremiumのWork/Codex全員とAPIに提供。Plus・Businessは数日かかる可能性と説明。
想定以上にスケールでき、Plus・Businessにも全員へ展開したと投稿。
Plus・Business全ユーザーへ提供中と追記。
出典:OpenAI公式X:Work/CodexとAPIの提供 / Thibault Sottiaux:Plus/Businessへ前倒し展開 / Sam Altman:Plus/Businessへの提供
時刻はすべて日本時間。元投稿の9/4夕方〜夜(UTC)は、日本では9/5朝。「2日目」は前日号に続く特集の意味で、モデルの公式発表日は9/3。
CHOOSE YOUR WORKSPACE
提供情報|各社の発表+現行ヘルプを9/5確認
契約名だけでなく、仕事を渡す画面を決める。コードならリポジトリへアクセスできる画面、調査から資料作成なら必要な資料やツールを使える画面を選ぼう。
| 画面・サービス | 対象/提供状況 | 最初に渡す仕事の例 |
|---|---|---|
| ChatGPT Work | Plusを含む有料プラン。9/5朝に展開拡大の投稿 | 資料を調べ、比較表や報告書まで仕上げる |
| Codex アプリ/CLI | Plusを含む。CLIは公式ヘルプで0.153.0以上 | 既存リポジトリの不具合修正→検証→差分レビュー |
| Chat:GPT-6 Pro | Astra搭載。Pro/Business/Enterprise。Plusは対象記載なし | 複雑な問いの検討。Work/Codexとは利用枠も別 |
| GitHub Copilot | 9/4 GA。Pro+/Max/Business/Enterprise。段階展開 | 同じ修正を別のエージェント環境でも比較 |
| Perplexity Computer | 9/5 07:43 JST、Pro/Maxに提供開始を投稿 | Web調査を伴う複数工程の依頼 |
| Microsoft Copilot | 9/4、Cowork/Copilot Studioへ展開。地域・組織差あり | 既存の社内情報と業務フローを使う |
出典:OpenAI Help:ChatGPT Work and Codex / OpenAI Help:GPT-5.6 and GPT-6 Pro in ChatGPT / GitHub:AstraがCopilotでGA / Perplexity公式X:Computerで提供開始 / Microsoft:Copilot Cowork/Copilot Studio
Azure FoundryのモデルカタログにAstraが掲載された。地域・クラウド・クォータによって可用性が変わる。DevinはDesktop/CLIで選択可能と説明し、Cloudではモデルの組み合わせに採用している。
GitHubのBusiness/Enterpriseでは管理者のmodel policy、Microsoftでは地域・組織・管理者設定も確認する。「GA」はすべての画面への即時到着を意味しない。
出典:Microsoft:Foundryモデルカタログ / Cognition:Astra in Devin / GitHub:AstraがCopilotでGA / Microsoft:Copilot Cowork/Copilot Studio
PRICE THE PATH
公式料金表|APIとWork/Codex creditsを分離して確認
費用を確認する入口は3つ。APIのトークン単価、Work/Codexのクレジットレート、プラン内の利用目安を、それぞれの表で確かめる。同じ仕事でも生成するトークン量は変わるため、単価の倍率と仕事全体の費用は一致しない。
| API標準料金(100万トークン当たり) | GPT-6 Astra | GPT-5.6 Sol | Astra/Sol |
|---|---|---|---|
| 入力 | $10 | $4 | 2.5倍 |
| キャッシュ入力 | $1 | $0.40 | 2.5倍 |
| キャッシュ書込 | $12.50 | $5 | 2.5倍 |
| 出力 | $50 | $20 | 2.5倍 |
例:入力10万・出力1万トークンなら、標準料金はAstra $1.50、Sol $0.60。これはAPIの例で、ChatGPT月額やWork/Codexの利用枠には換算しない。
| Work/Codex credits(100万トークン当たり) | Astra | Sol | Astra/Sol |
|---|---|---|---|
| 入力 | 250 | 100 | 2.5倍 |
| キャッシュ入力 | 25 | 10 | 2.5倍 |
| 出力 | 1,250 | 500 | 2.5倍 |
Fastは、APIでは通常料金の2倍、Work/Codex creditsではAstra標準レートの2.5倍。経路が違う数字を掛け合わせない。
出典:OpenAI:Astra API仕様・料金 / OpenAI:GPT-5.6 Sol API仕様・料金 / OpenAI:Codex pricing
入力が272Kトークンを超えるAPIリクエストは、Astra・Solともリクエスト全体に長コンテキスト料金が適用される。入力とキャッシュ入力は2倍、出力は1.5倍。Work/Codexに同じ例外・免除があるとは、現在の公式資料から確認できない。
追加creditsに一律1.1倍、またはAstraのCodex消費がSolの3.27倍という一般則も、ここで確認した公式料金表にはない。
出典:OpenAI:Astra API仕様・料金 / OpenAI:GPT-5.6 Sol API仕様・料金 / OpenAI:Codex pricing
TURN A REQUEST INTO A GOAL
公式ガイド+個人の運用案|計画・実行・受入を分ける
AM09:21は、ChatのAstra Proで要件を詰めてからCodexへ渡す運用を紹介している。PlusならCodex内で要件整理から始められる。公式ガイドも、曖昧な仕事は /plan で制約と成功条件を固め、その後 /goal に進む流れを案内する。
要件と合格条件がすでに明確なら、/goal から始められる。確認が必要な操作も先に決めておく。
出典:OpenAI:Long-running work / AM09:21:要件整理から/plan・/goalへ進む個人の運用案 / AM09:21:/goal・Steerの使い分けに関する個人の運用案 / OpenAI Help:GPT-5.6 and GPT-6 Pro in ChatGPT
Ampはモードごとに主担当と相談役の構成を公開している。Paweł Hurynは105件のバグでAstra 48件、Fable 5.1 43件、Sol 42件という個人比較と、実装・レビューの分担例を投稿した。条件が限られた公開例であり、一般の成功率や役割の固定ルールではない。
出典:Amp:Modes & Models / Paweł Huryn:105件のバグを使った個人比較 / Paweł Huryn:実装とレビューの分担
REASONING AND CONTEXT
仕様+比較手順|APIの設定とアプリのモード名を分ける
Mediumは試し始めの候補として扱う。すでにうまく動く設定があるなら、公式の移行案内に沿って、まず同じ設定で比較する。
旧設定がnone/minimalならlowから比較。それ以外は既存の実効effortを維持する。APIのAstraはnone非対応で、UltraはこのAPI設定一覧に含まれない。
AmpではHighモードの主担当がAstra medium、Ultraモードは別のモデル構成になる。Codexなど別製品の同名表示にも、そのまま同じ意味を当てはめない。
本号では「Mediumが公式の既定」「CodexのUltraは必ずサブエージェント数だけを変える」とは断定しない。設定名とアプリ版を残して比較すると、再現しやすい。
出典:OpenAI:Astra Model guidance / Amp:Modes & Models
features.context_management.experimental_mode は初期状態でオフ。これは、繰り返し一つの要約へ圧縮する通常方式の代わりに、ノートと検索可能な履歴で詳細を残す実験的な管理方式である。公式設定リファレンスは、Plus・Pro・Pro LiteのChatGPTサインインを利用条件としている。
オフなのはこの実験モードで、通常の自動compaction(文脈の圧縮)は別の機能。検索対象の詳細や保持期間は、この設定説明からは確定できない。
Fastは推論effortとは別の処理オプション。AstraのAPIでは通常の2倍の単価で、EU data residencyでは利用できず、latency SLAもない。
Responses APIでは非同期ツール呼び出しやWebSocketでの途中の指示変更に対応。configuration_updateを使うと、対応するリクエストでキャッシュを保ちながら会話中のeffortを変えられる。アプリ側の実装・互換性確認が必要。
CLEAN UP THE INSTRUCTIONS
公式ガイド+個人の監査案|矛盾を特定してから移行する
OpenAIは、AstraがAGENTS.mdやskillsの指示に強く影響されるとして監査を勧めている。全部を短くすることより、何を優先してどこまで進めるかを揃える。
コピー後、対象のリポジトリと仕事に合わせて追記します。
まず現行ルールと実際の振る舞いを対応付け、変更案をレビューする。採用した変更は小さく適用し、対象の仕事で検証してから次へ進む。移行の間も、ユーザーの依頼・共通ルール・個別skillの優先順位を明記する。
出典:OpenAI:Astra Model guidance / AM09:21:Skill/Prompt監査に関する個人の投稿
modelをgpt-6-astraへ変更する。temperature、top_p、top_logprobsを削除する。Chat Completionsではlogprobsも削除し、Responsesではincludeからmessage.output_text.logprobsを外す。ACCOUNT FOR THE WHOLE TASK
公式の共有枠・5時間目安|体験談と告知は折りたたんで区別
公式料金ページは、ChatGPT WorkとCodexが利用枠・creditsを共有すると説明する。残量を別々の財布だと考えず、仕事の前後で確認する。
| ローカルメッセージの5時間目安 | Astra | Sol |
|---|---|---|
| Plus | 5〜45 | 10〜100 |
| Pro 5x | 25〜225 | 50〜500 |
| Pro 20x | 100〜900 | 200〜2,000 |
| Standard Business | 5〜45 | 10〜100 |
ChatのGPT-6 Proの利用条件と、Work/Codexの共有枠を同じ「5時間枠」として混ぜない。枠の減り、実時間、追加credits、人の修正時間を仕事単位で残す。
出典:OpenAI:Codex pricing / OpenAI Help:GPT-5.6 and GPT-6 Pro in ChatGPT / OpenAI Help:ChatGPT Work and Codex
月読いおりは、Astraを主担当、Luna xhighをサブエージェントにした多ファイルの情報検証で、Plusの5時間枠を約50分で使い切り、週の約15%を消費したと報告した。投稿の最終更新表示は9/5 09:46 JST。
特定の作業と構成の例で、入力の大きさなどの条件は統制されていない。Plus全般の消費速度や、モデル間の費用比較には使えない。自分の仕事でも、開始前後の残量と検証結果を組にして残す参考になる。
Thibault SottiauxはPlus・Pro・Businessへのfull banked resetを告知した。個別アカウントへの反映、正確な完了時刻、仕組みは投稿だけでは確認できない。
BENCHMARKS HAVE CONDITIONS
独立評価+安全性資料|本号での独自再測定ではない
独立評価は、何をAstraへ渡すかの手掛かりになる。長いPDFを読んで条件を満たす力と、複数資料から完成した成果物を作る力でも、順位は揃っていない。
AAの現行ボードではAstra maxが首位。100タスク・10分野で、各タスクを5回試し、すべての採点条件を満たした試行の割合を測る。
「33.2%の項目に正答」の意味ではない。AAの実行方法と採点者は、元のSurge評価と異なる。
Astra maxは1,566 Elo。Fable 5.1 max(Default Fallbackあり)は1,666、Opus 5 maxは1,650。分析・見た目・評価基準の達成度を組み合わせた評価。
資料の読解が強くても、成果物の完成品質まで同じ順位になるとは限らない。
| 評価 | 公開結果 | 比較の条件 |
|---|---|---|
| AA Coding Agent Index | Codex+Astra 67。Fable 5と同水準で半額未満 | 9/3記事。モデル単体でなくエージェント込み。maxではSolの約1/3の出力トークン |
| AA Intelligence Index v4.2 | Astra max 55、Astra xhigh 54、Fable 5.1 57 | 現行ボードの値。旧v4.1.1の記事の61点とは版が異なるため混ぜない |
| Perplexity WANDR | スコア0.682/1タスク$11.98 | 9/4投稿。提供事業者の評価で、一般のAPI単価ではない。投稿内に方法の詳細なし |
| ARC-AGI-3 | 標準実行環境62.7%/OpenAI専用アダプター99.9% | 9/3評価。前者max、後者high。実行環境もeffortも異なり、数字だけを並べない |
出典:Artificial Analysis:Benchmarking GPT-6 Astra / Artificial Analysis:現行Intelligence Index / Perplexity公式X:WANDR評価 / ARC Prize:Astra on ARC-AGI-3
OpenAIは全体としてアラインメントの改善を報告する一方、CoT(思考過程のテキスト)の監視可能性は低下したと説明している。監視を回避するよう指示した実験では、一部のCoT監視や、能力を意図的に低く見せる挙動の監視を回避し得た。
思考を別の表現へ隠すステガノグラフィの証拠は確認されていないが、これは監視回避が起きなかったという意味ではない。特殊な評価条件での結果を、通常の作業すべての挙動へ一般化しない。
実務では、思考過程の説明だけに頼らず、成果物・変更差分・実行ログ・検証結果で確認する。外部送信や本番反映などの判断も、この確認を踏まえて行う。
出典:OpenAI:GPT-6 Astra Safety Overview / OpenAI:GPT-6 Astra deployment safety
FINISH ONE REAL JOB
本号の実践手順|初回検証のための提案
見栄えのよいデモより、完成を自分で判定できる仕事を一つ。たとえば、再現できる不具合を一件直す、散らばった資料から根拠付きの比較表を作る。
[ ]を埋めてからコピーできます。
比較をするなら、CodexとCopilot coding agentに同じ初期状態・同じ完了条件を渡す。互いの修正が混ざらない作業場所を用意し、レビューも含む総費用を比べる。
TAKEAWAY
任せるのは、完成を確かめられる仕事を一本。
画面と設定を選び、別の視点で見直し、人の修正まで記録する。
次の仕事のモデル選びは、その一本を終えた結果から。