CLAUDE.md は百科事典ではなく、重要な制約だけを書く。
Claude Code は、機能を盛る前に「薄い土台」を作る。
X上で実務家が繰り返し勧めているのは、MCPやHooksを最初に全部つなぐことではありません。
まずは CLAUDE.md を短く書き、1本の実タスクで評価し、繰り返す作業だけを slash command や hooks に落とす。
これが2026年3月8日時点で最も再現性の高い構築パターンです。
最初の30日は1つの実タスクだけで構築の良し悪しを測る。
slash command、hooks、MCP は繰り返しが見えてから増やす。
サブエージェントや /compact で主会話の文脈を細く保つ。
Xで共通して推されている結論は、かなりシンプルです。
Claude Code構築で最も重要なのは、設定量ではなく順番です。最初に足すべきなのは「短い共有文書」と「評価タスク」で、HooksやMCPはその後です。
1. /init で始める
まずはプロジェクトの初期メモリを作り、手書きで短く直します。自動生成のまま肥大化させないのが重要です。
2. CLAUDE.md を薄く保つ
主要コマンド、重要ファイル、禁止事項、Definition of Doneだけを書く。細部は別ドキュメントへ逃がします。
3. 繰り返す作業だけ command 化する
毎日同じ依頼をしているなら .claude/commands/ に切り出す。最初から大量の command は不要です。
4. 実行状態を見せる
ログを積み増すだけより、例外・変数・実行時状態を見せる方が精度が上がる、という意見がXで強いです。
Claude Code の推奨最小構成
初期構成は驚くほど小さくて構いません。X上で評価が高いのは、「何もかも繋いだ環境」より「意図が分かる環境」です。
ファイル構成
repo/
CLAUDE.md
README.md
docs/
01-product.md
02-architecture.md
03-runbook.md
.claude/
commands/
fix-bug.md
review-pr.md
agents/
code-reviewer.md
scripts/
format.ps1
test.ps1
CLAUDE.md の最小テンプレート
# Mission
- このリポジトリは何を作るか
# Commands
- test: npm test
- lint: npm run lint
- format: npm run format
# Important Paths
- app/: 本体
- docs/02-architecture.md: 設計
- docs/03-runbook.md: 運用
# Guardrails
- 依存を増やす前に理由を書く
- 変更理由と影響範囲を要約する
- main への直接変更は禁止
# Definition of Done
- テスト実行
- 変更理由の要約
- ロールバック手順を残す
構築はこの順番が最も失敗しにくいです。
Claude Codeは何でもできるように見えますが、最初の設計順を間違えると文脈を失い続けます。Xで評価が高い構築法は、機能を足す前に「読む順」を整えています。
ターミナルを整える
/terminal-setup で改行環境を整え、/doctor で状態確認。ここを飛ばすと最初から操作ストレスが出ます。
/init してから手で削る
/init で出した内容をそのまま膨らませず、必要な制約だけに削る。X上ではこの「削る作業」が一番重要視されています。
毎日使う依頼だけ command 化する
バグ修正、PRレビュー、テスト説明など、1日に何度も使う依頼だけを Markdown command に切り出します。
hooks は安全用途から始める
自動整形、危険コマンドのブロック、通知など低リスク用途から。Anthropic公式も hooks は任意のコマンドを実行できると警告しています。
MCP は必要な日にだけ接続する
GitHub、Slack、Jira など全部を常時つなぐのではなく、今日使うものだけ接続する。Xではこれが「思考スペースを守る」方法として推奨されています。
重い探索だけ subagent に分ける
/agents で専門サブエージェントを用意し、レビューや調査だけ分離。主会話を実装に集中させます。
何を追加するかは、用途で決めます。
機能を全部積むのではなく、困りごとに対応して追加するのがClaude Code流です。
slash commands
同じ指示を何度も打っているなら追加。固定テンプレートがあるタスク向きです。
hooks
整形、通知、危険操作ブロックのように「人が忘れがちな手順」を強制したいなら追加します。
MCP
GitHubレビュー、Jira起票、Sentry確認のように外部サービスへ入る必要が出てから接続します。
2026年3月時点で、追加価値が高いもの
X上の実務知とAnthropic公式を合わせると、Claude Code では IDE 統合、PostToolUse hooks、project-scoped MCP、subagents の4つが優先度高めです。
IDE 統合
最新のおすすめは VS Code / Cursor / Windsurf の統合ターミナルで claude を起動し、必要なら JetBrains plugin を使う構成です。外部ターミナルからは /ide で接続できます。
# IDE 内ターミナルで起動
claude
# 外部ターミナルから接続
/ide
PostToolUse hooks
最初の hook としておすすめなのは formatter / linter 実行です。編集や保存のあとにだけ走らせると安全で、効果も分かりやすいです。
{
"hooks": {
"PostToolUse": [
{
"matcher": "Edit|Write|MultiEdit",
"hooks": [
{
"type": "command",
"command": "$CLAUDE_PROJECT_DIR/scripts/format-and-lint.ps1"
}
]
}
]
}
}
project-scoped MCP
おすすめは GitHub と Sentry のような毎日使うサービスだけを project scope で共有する方法です。チーム共有なら .mcp.json に保存します。
# project-scoped MCP を追加
claude mcp add github --scope project -- cmd /c npx -y @modelcontextprotocol/server-github
# 一覧確認
claude mcp list
/mcp
subagents
Reviewer、Debugger、Docs Writer の3種が最新の定番です。主会話を実装に集中させ、レビューや調査だけを別コンテキストに逃がします。
project-level subagent
- role: reviewer
- tools: Read, Grep, Bash(test only)
- goal: 差分レビューとリスク抽出に限定
設定はこの3ファイルで足りることが多いです。
いまのおすすめは、CLAUDE.md に文脈、.claude/settings.json に権限と hooks、.mcp.json に共有MCPを分ける構成です。
CLAUDE.md
何を作るか、どの docs を読むか、禁止事項だけを書く。
.claude/settings.json
permissions と hooks を定義する。危険コマンドの deny と formatter が主用途です。
.mcp.json
GitHub や Sentry のような project-scoped MCP を共有する。
Claude Code 構築で外しやすい点
X上で特に多い失敗例を、そのまま構築チェックリストにしています。
最初から全部つなぐ
MCP、hooks、subagentsを最初から全部入れると、何が効いているか分からなくなります。
CLAUDE.md を太らせる
長い説明書はタスクそのものを押し出します。要点だけ残し、詳細は docs へ分ける方が安定します。
ログだけでデバッグする
実行状態を見せずにログだけ増やすと、エージェントは静的推測に戻ってしまいます。
Xの実務知を一言でまとめるとこうなります。
Claude Codeは「多機能エージェント」ではなく「薄い文脈を守る実装器」として作ると強い、という見方が主流です。
まず目的と全体像を作る。次に短いメモリを書く。繰り返しが出てから command / hook / MCP を足す。これが Claude Code 構築の勝ち筋です。
参照した X と公式ドキュメント
2026年3月8日時点で確認できたものだけを使っています。Xの内容は要旨を整理し、機能の事実関係はAnthropic公式で裏取りしています。
Claude Code の構築で参照した投稿
- Matt Van Horn on X : lean CLAUDE.md と progressive disclosure
- Shubham Saboo on X : minimal effective context
- Marktechpost on X : ETH Zurich study summary
- ユニコ on X : Hooks/MCP より先に目的と全体像
- Yann on X : plan mode, slash commands, subagents, verification loops
- Bruno Borges on X : real debugger を使う
- camsoft on X : project-specific MCP の実例
機能確認に使った Anthropic 公式
Codex 側の構築も、思想が少し違います。
Claude Code が「薄い文脈と段階的拡張」なら、Codex は harness engineering と並列運用が主役です。